日本人は、本当に優しい、協調性のある国民性だと思う。
穏やかで温和で温かい…
一人ひとりは、きっとそう。
だけど、それが集団になると、また違う様相を見せることもある。
メディアや、個人でもSNSなどで、
特定の個人や団体を標的にして、容赦ない非難を浴びせることがある。
猛攻撃、息する暇も与えないほど…
相手が立場を失ったり、時には命を失うまで執拗に非難が続くこともある。
非難する側は、正当に非難をしているつもりでも、
傍から見ると、行き過ぎた非難のための非難、
ときには、イジメやモラハラのように見えることもある。
人は、みんな良かれと思ってやっている。
自分は、正義だと思ってやっている。
同じ考えを持つ人が集まることで、
更に、安心感や連帯感、貢献感も生まれる。
そうすると、ますます団結して、非難するようになる。
そうして、
相手が潰れるまで続く。
潰れるのも、当然の結果だと思う。
一種の催眠状態のように。
でも、それが時に人の命を奪ったり、
予想を越えた結末になると、
その時、ハッと目が覚める。
自分がやっていたことは、
その人をそこまで追い詰めていたのだと。
そして、罪悪感にさいなまれる。
人は、本来優しい生き物だから…
そういった行き過ぎた報道や、SNSなどでの非難合戦を、
目にすることがあります。
とても、悲しいことです。
一人ひとりは、弱い生き物なんです。
集団になることで、ただ安心感を得ているだけなんです。
でも、
人を非難しても、自分は幸せになれない。
人を傷つけても、自分は幸せになれない。
人を貶めても、自分は幸せになれない。
人の幸せを奪っても、自分は幸せになれない。
本当は、私たちは、
優しい生き物だからです。
私たち本来の、優しさのままに生きたらいいんですよ。
弱いままでもいいんですよ。
無理して強くならなくてもいいんですよ。
優しさは強さです。